アクリルリシン(砂壁状吹付材)

かつては、珪酸質の材料を結合材とした「シリカリシン」や、セメントを使った「セメントリシン」が結合材として多く利用されていました。

セメントリシンを使う場合、セメントを固めるためには水分が必要になります。そのため施工をする前に、素地に均等に水分を含ませて養生しなければなりませんでした。また、現場でセメントを練り上げる作業も必要で、この時に水を加えすぎると骨材が沈殿するという問題もありました。骨材が沈殿すると色ムラを引き起こし、また乾燥する前に塗りつけた場合も色ムラが出てしまいます。

現場で練り上げる手間に加えてこうした不良、さらには使える時間が短いといったデメリットが存在していました。さらには乾燥収縮によるひび割れといった問題も目立ったことから、セメントリシンに代わりアクリル樹脂を主成分とした「アクリルリシン」が台頭したというわけです。

「アクリルリシン」は高粘度のアクリル樹脂エマルジョンに砂等の骨材が混ぜられています。これをリシンガンで吹き付けて外壁塗装の仕上げが行われます。

アクリルリシンによる仕上げには、骨材が既に配合されているものを使うケースと、現場で配合して塗布する2種類のケースがあります。