光沢は測れるの?

漆塗りの肌をはじめ、乗用車やピアノの塗装面はとてもピカピカしています。まるで鏡のように像が映ったりするものです。一方、建築物の外装塗装面はつやがありません。凹凸のある被塗物を高光沢で仕上げた場合、反射光が多いので凹凸感がさらに強調されてしまいます。そのため見苦しい外観になってしまうのです。
私たちの住環境や生活用品の中にはつやを出した方が良いものもあれば、つやを出さない方がよいものもあります。塗料は工業製品ですから、つやの程度も定量的に管理しなければなりません。
塗装面の仕上がり状態を指示するには、つや有り、3分つや、つや消し、などと表現するのは適切ではありません。これらは光沢感を表す感覚的な尺度です。
(反射光束)/(入射光束)の比を測定し、光沢度として表現すれば定量化できます。
鏡面光沢度Gs(θ)は入射角θでの基準面(屈折率1.567の磨かれた黒ガラス面)の鏡面光沢度を100として、試験片の鏡面光沢度を次式で求めます。
Gs(θ)={(試料面からの鏡面反射光束)/(基準面からの鏡面反射光束)}✕100
θは入射角であり、20°、60°、85°が用いられます。低光沢の面を見る時にはθを大きくして、高光沢の面ではθを小さくして測定します。一般には、60°鏡面光沢度で塗装面の光沢の良否を定量評価しています。
高光沢感の面では20°鏡面光沢度を試験値として採用しますが、さらに光沢感が高くなると、θ=20°でも感度が低くなるため写像性の良否で判断する鮮明度光沢度が必要になります。
標準図形の写像の微少なゆがみを周波数解析して定量化する方法などが確率されています。
このタイプの試験装置には種々のデータ解析ソフトが組み込まれており、パソコンが威力を発揮しています。

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