電気抵抗、電磁波を制御する塗料と熱を制御する塗料

塗料用樹脂は有機ポリマーで構成されそのほとんどは電気を通しませんが、室内の埃の付着制御、プラスチック静電塗装、電磁波を吸収してノイズを防ぎたいといった要望には導電性を付与した塗料を用いる必要があります。
電性顔料を加えるのが簡単で一般的です。

導電性カーボンブラックは有用な材料ですが塗料が黒色になり、淡彩色の塗料ができませんので、アンチモン/錫(すず)で表面を被覆した酸化チタンやマイカなどの白色系導電性顔料も開発されています。
導電性は体積固有抵抗値を測定すればわかります。

帯電防止塗料は精密機械、電子部品の製造といった埃を嫌う室内の天井、壁、床面に塗装され静電気を逃すことが埃を呼び寄せないことにつながり、電子機器や筐体内面に導電性塗料を塗装すると帯電防止に有効です。

地球温暖化やヒートアイランドが問題になる中、道路、屋根や外壁に塗装して、路面や室内の温度上昇を抑制する塗料が開発されています。白い塗料(顔料)のように各種顔料の中から赤外線反射率の高いものを選択したのが太陽熱高反射塗料です。

ガラスバルーンのように中空粒子を用いた塗料も断熱塗料として開発されています。太陽熱高反射塗料と断熱塗料はどちらも塗装による温度抑制効果が確認されています。
耐火塗料は鉄骨等に塗装し、火災によって高温になると発泡して鉄骨等を守るように設計された塗料です。

下塗りに防錆塗料、中塗りに耐火塗料、上塗りに各色の塗料を塗ることで防錆上、美観上も優れた塗装工程になっています。