プライマー

外壁塗装において、プライマー選びは大切です。

外装材においては通常、工場で焼付け塗装された材料が使われています。そのため、塗り替えの場合、既存の表面仕上げ材を調べた上で適切なプライマーを選択し、密着性を保つことが欠かせません。下地と中塗り塗料の両方に確実に付着するだけでなく、下地の膨張や収縮にも対応できる付着性があることが必要です。

塗料用のプライマーは、代表的なものにエポキシ樹脂プライマーと塩化ビニル樹脂プライマーがあります。どちらでも良いというわけではなく、上塗り塗料との適合性を重視し、塗料メーカーが推奨する塗装仕様に即したものを使いましょう。

金属の表面が平らでなめらかな場合は、塗膜の付着性が大きく低下するため、表面性を改質する必要があります。中でも亜鉛メッキ鋼板の場合は、亜鉛と油変性系の塗料が反応により、塗膜がはがれてしまうことも。

このような現象を避けるためには、金属の表面を改質して付着性を高める働きのあるエッチングプライマーを使うのがおすすめです。このプライマーにはリン酸等が含まれており、リン酸によって金属の表面を粗くしつつ、バインダーとなる物質を生成して付着性を高める効果があります。

エッチングプライマーには、アルミニウムや亜鉛メッキ製品を比較的短時間で仕上げる時に使う1種と、大型構造物等のケレンを行った後に使う2種があります。


金属系塗装仕様例

前項で紹介した外壁塗装の金属系塗料のうち、加熱硬化塗料であるアミノアルキド樹脂塗料は屋外で使用すると黄変するため、あまり使われません。アクリル樹脂アクリル樹脂焼付塗料は、工場塗装のサイディングパネルや雨戸等の仕上塗装をする時に使われることが多いです。

金属面を塗装する場合、長期的な美観を守ることを考慮しなくてはいけません。そのため、上塗り塗料を選ぶ際は耐候性に優れたものを選択することが最重要です。また、塗料が金属面に金属面に密着することや、錆の発生を防ぐという目的もあるため、耐候性の高い塗料を選ぶだけではなく、下地処理と下塗り塗料の選択も慎重に行う必要があります。つまり、下地処理と下塗り、中・上塗り塗料の組み合わせが適切であることが大切であり、耐侯性の高さだけで塗料を選んではいけないということです。

塗り替えサイクルに合った塗装仕様にすることも大切です。数年といった短いサイクルで塗り替えるとしたら、高性能な塗料を選ぶことはあまり経済的とはいえません。しかし、10年サイクルであれば退色や多少の錆が発生したとしても、次の塗り替えまで基材が傷まずに耐えられる高性能な塗料を使うことが必須です。その際、高性能な塗料を使用するだけではなく、適切なケレンや防錆を考えることも大切です。