一般的に塗料の塗膜の厚さは30~40μとなっていますが、外壁塗装の吹付仕上げにおいては、これよりも厚くなります。
吹付け仕上げはコンクリートやモルタル、プレキャストコンクリート板、ALC板の下地に対し、数ミリ以上の厚さになるように塗るのが常識です。
JIS規格では、厚さ3ミリ以下を「薄付け仕上げ塗り材」、厚さ1~5ミリを「複層仕上げ塗り材」、厚さ4~10ミリを「厚付け仕上げ塗り材」と定めています。
こういった仕上げ材には、塗料でいうところの「ビヒクル」と同じような役割を担う結合剤としてセメントや珪酸(シリカゲル)、合成樹脂エマルジョン等が含まれています。これに骨材や顔料、添加剤を配合し、外壁表面にさまざまな模様付けがされて仕上げに至ります。
外壁の塗り替えを行う場合、新たなテクスチャーを付けるか、既存のテクスチャーを生かしつつ色調を変える方法が考えられます。どちらの方法を採用するとしても、イメージ通りの仕上がりにするにはテスト塗りをするのがオススメです。テスト塗りの結果を見て吹き付ける条件を決めましょう。
仕上げの方法にはさまざまな種類がありますが、以下に代表的な仕上げ方法を紹介していきますので参考にしてください。